No.24 胴体の製作に取り掛か〜る!Vol.5
おはようございます。
この回では、エンジンのラジアルマウントを先回に作図した設計図面を頼りに作ります。
材料は、3ミリのシナベニヤと6ミリ航空ベニヤです。
この作業でもミシンのこが大活躍します。
写真は防火壁になる部分。
3ミリのシナベニヤに、部品のカットラインを描き、ミシンのこでカットしています。取り付け穴など正確さが必要な場合は、センターポンチなどで打痕を付けてからドリルで穴開けをすれば、正確な位置に穴が開けられます。「ココだ!」といきなりドリルを当てると、刃先が滑り大抵は穴がズレます。経験されたご貴兄も多いのではないのしょうか・・・・
パーツの中のカットは写真のようになっています。
ミシンのこのノコ刃は上下の端がチャックで支持されていて、下端に取り付けられた動力部でノコ刃を高速上下する構造になっています。
ノコ刃の上端部のチャックをいったん外し、材料に開けた穴にノコ刃を通して、再び上端をチャックに固定します。
それで、こんな感じで「ブィーン」とカッティング!
ノコ刃を抜くのは、入れる時と逆の作業となります。
これを繰り返すので、けっこうめんどくさい。
必要な加工が済んでからパーツを切り離します。
さすがは道具です。綺麗に切れてしまいます。
6ミリ航空ベニヤからエンジンベッドを切り出します。
材料が非常に硬いので、慎重に操作をしないと簡単にノコ刃が折れてしまいます。
6ミリ航空ベニヤは何かのキットを作った時に余った材料です。余った材料?
私がバルサキットを作りますと、オリジナルと全然違うカタチに完成してしまうことが多く、箱の中にセットされていた材料や部品がたくさん残ってしまいます。捨てるのももったいないので、何かに使えそうな材料や部品はストックしておくのであります。
3機分の材料が切り出せました。
写真左の組み立ては今回チャレンジのスロットイン式(未接着)、右はイモズケ式です。イモズケ式は以前に別の機体用に作ったものですが、イモズケ式は刻みがないために接着の際に位置が決まらず、材料が硬いためにピンも刺さらず、エポキシで両手をべちゃべちゃにしながら、結果、エポキシが固まるまで微調整をしながら両手で支えていた、という悲惨な経験をしています。😂
こういうことです。ジャン!
全てのパーツは、立体パズルのように巧みにスロットに嵌め合わされ、組み立てるだけで正確に仕上がってしまいます!
スゴイでしょ!
国産のバルサキットは当たり前のように随所にスロットイン加工が施してあることに、メーカーの努力には感心してしまいます。
海外メーカーのバルサキットでは、スロットイン加工がしてないケースがほとんどで、組み立てにくいのは否めません。材料のバラツキもあり、海外のバルサキットを嫌がるご貴兄が多いのも頷けますが、ダイナミックな設計は、国産のバルサキットを凌いでいるといつも思っています。
日本人の繊細な心遣いは、バルサキットメーカーにまで反映されているのです。
クランプで締め合せエポキシ接着。万全のフレーム強度が出ます。
ニッコリ!図面通りです!
あとはエンジンベッドと振れ止め補強を接着すれば完成します!
そこのご貴兄、そろそろ「ミシンのこ」が欲しくなって来たんじゃない?
便利だよ〜。
楽しいよ〜。
いいよ〜。
https://kiso-proxxon.co.jp/smarts/index/22/detail=1/b_id=102/r_id=17/#block102-17