hikoukigumo77’s blog

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FLOAT を作ろう❗️1

 

単フロートタイプ、三点式フロートタイプ、飛行艇式タイプと色々作ってきましたが、今回は一般的な下駄履きカタマランタイプです。

 

それでは  設計編

まずは水上機にしたい機体に合わせて図面と同枠型紙を作ります。

初めの頃は、気合を入れて原寸図面を書いておりましたが、次第にその必要がないことがわかり、今では「ノートに落書き」程度の図面?で設計終了です。

 

肝心なのは、フロート込みの全備重量に対して、フロート容積(浮力)の比率です。

私の場合、全微重量の1.6倍〜2.2倍程度の容積で設定して設計します。

 

この倍率が小さいと浮力が少なく離着水の操縦テクニックが「難」となりますが、軽量で有害抵抗が少なく飛行性能は良好なものになります。逆に倍率を大きくすると離着水は簡単になりますが、重量も有害抵抗も大きくなり飛行性能が落ち、エンジンパワーで引っ張りながらの飛行になります。

 

こちらはテイラークラフト用に製作した図面です。

たったこれだけ❗️です。

フロート最大巾90mm 全高80mm 全長700mm

容積2.2L / 1本  くらい?  全備重量は2.5kgくらいです。

 

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こちらがこれから製作するStaggre Wing 用のフロート図面です。

写真左下に映るのがハガキで作った同枠の型紙です。

各角の角度にご注目❗️

経験による集大成なのであります。

全長900mm 容積5.5L x 2本

全備重量maxで6.6kg位まではいけそうな計算です。

フロート接水面の角度は、中央ステップより前方が基準線より3.5°、後方が7°に設定しています。

胴枠の位置を前方側85㎜、後方側106㎜と設定して、後はタンジェントtangent計算で角度に対する胴枠高が決まってきます。

分度器を使ってのアナログ算出でも問題はありません。

ちなみに、下が関数電卓なるものになります。スマホの機能についていたりします。

角度を数字で入力し『tan』ボタンを押すと一発でタンジェント値が出ます。

こちらが具体例です。tan.7°=0.12278 縦横比が 1:0.12278 ということです。

フロートのステップより後方の長さが424㎜なので 0.12278を424倍するとフロート最後尾は52.2㎜上がる。ということになり、デカイ分度器で作図をするより正確で簡単なのです。

したがって、原寸図面を作図する必要がなくなり、材料に直接作図をしてカットしてい区ことができます。

他にも上反角を正確に決める。とか、主翼の取り付け角を0.5°変えたい場合などタンジェント計算は何かと出番が多いのです。

ちなみに翼弦が250ミリの主翼を0.5°変える場合2.2ミリのパッキンを前縁か後縁にかませばOK!ということになります。

 

先の胴枠型紙をバラバラにしたところ。全部くっついた状態で一番大きい胴枠を4ミリファルカタ合板に記し、一つづつ切り離しながら順番に記していきます。下の切り欠きのある型紙は船底のキールを差し込むスロットを記すためのものです。

このように22枚の胴枠を4ミリファルカタ合板に記します。

ファルカタ合板は比重が0.35ほどで、ラワン合板やシナ合板の半分以下の重量で模型作りに重宝します。調達先はカインズホームです。

さあ!これよりミシンのこでビュンビュンと切り出していきます!