おはよーございます。
さて、前回にきっちりと面出しをしたところに材を当てていきます。材料は5ミリ厚のバルサを使用いたします。
フロート前方部にはカーブするデザインとなっているため、材は例によって「ツギハギ」であります。
「ツギハギ」というと貧乏クサイと言われそうですが、なんで?
木材の「継ぎ接ぎ」は大昔から高い技術を必要とする「匠の技」として確立されているのです。大仏殿などの巨大建築物や木造の巨大橋など、そんなに大きな木材が存在するわけではなく、正に先人の知恵による「継ぎ接ぎ」の集大成なのであります。
建築大工さんがノミでコンコンやりながら柱を「匠の技」で繋いだりする映像がよくテレビで紹介されていたりしてますヨネ。
布の「ツギハギ」も凄いことになっています。
ひざっこぞう「ツギハギ」こそ「母の愛情」ですが、熱気球バルーンや東京ドームの布屋根も基本的には布の「ツギハギ」であります。さらに洋服などの立体縫製なども「テーラー」と呼ばれ高い技術をもってして完成された「ツギハギ」なのであります。
というわけで、私のヒコーキづくりも「継ぎ接ぎ上等‼️」ってわけです。
こんな感じで合わせていきます。
こんな要領で材を斜めに切り出すことで、さらに材料を節約します。
こんな感じです。
胴枠天井面を面出しします。
部屋がカンナ屑やバルサ粉で激しく散らかります。
バルサ粉は家中に飛びまわり、そろそろ怒られます。
ステー補強部分もしっかりと加工します。
補強材は全て4ミリ厚ファルカタ合板を使用しています。
フロート天井板を5ミリ厚バルサから切り出します。
材料を節約するため、あらかじめ斜めにカットしていきます。
こんな感じです。
ステー取り付け部分には4ミリファルカタ合板になっています。これで離着水の衝撃をフロート全体に分散させてステー取り付け部分の座屈を防ぐのです。
写真を撮り忘れましたが、ステー取り付け位置裏面からM4爪付きナットを接着固定しておきます。
フロート船底面 ステップ位置の造作です。45°の角度でV型に後方にキールを延ばした形状とします。
これは着水時の接水衝撃を最小にするための策です。
着水時の接水順を想像していただけると分かりやすいと思います。船底が平底の場合、通常V底の場合、そして今回の狭角VV底の場合は船底ステップ先端から順に接水して衝撃の圧力変化が最小になると考えた策です。
考えられる効果としては、フロートの破損防止、ステーの破損防止、各取り付け部分の座屈防止などで、逆に言えば余剰強度の必要が無く、華奢な作りで軽量化が出来ることが可能になります。
さらに性能面では着水ショックが少なくサスペンション効果があると考えています。着水時にバウンドする力が弱くなり、ポーポイジング(着水時の三段跳び)は皆無です。
簡単な造作でも、その効果は絶大であります。
今度はフロート後部の方から船底を張って行きます。
材料は3ミリバルサです。(横目遣い)
底面のほぼ完成!
表面のほぼ完成です♪♪
なんとなくソレっぽくなってきました。
じゃ!