先回のブログの最後で「モノコック構造になる」と触れましたが、モノコック構造を私なりに簡単に解説いたします。
モノコックの対照になる構造が、「軸組構造」です。
文字通り軸を組む構造。柱を組み合わせて頑強な構造体を構成することを言います。
建築物などが一般的で、大きなお寺など、巨大な柱や梁を無数に組み合わせた頑強なお堂は、大切な仏様を何百年も守っています。壁は風雨を遮る程度で構造強度にはあまり貢献していないようです。
一方、モノコック構造の代表選手は旅客機の胴体でしょうか。
みなさんも旅客機に乗ったことはあると思いますが、機内に柱らしきものはありませんよね。何百人の乗客と荷物を積んで、雨にも風にも激しい振動にもへっちゃらな強度を持っています。柱もないのに何故あんなに頑丈なんでしょうか。
モノコック構造=応力外皮構造。卵の殻のように外皮だけで強度を保つ構造体のことを言います。
究極なのはピンポン球かな。世界ランキングの張本選手が200キロの速さでラケットで引っ叩いてもあの軽いピンポン球が壊れることはありません。
模型飛行機では、シャーレ翼やFRPボディは完全なモノコック構造体です。
オールドタイマー機のトラス組構造や、実機アクロ機の鋼管フレーム構造は前述の軸組構造ですが、私達がいつも飛ばしているバルサ製の飛行機は基本的に「セミモノコック構造」なのです。(尾翼や翼が一部骨組み構造のため)
今回製作の骨組みは外皮(プランク材)を支えるだけの強度があれば良い、という考えでフニャフニャの骨組なのです。
プランク材を計画通りに張り巡らせることにより「ビシッ」と強度が出る!はずなのであります!です。これが私のモノコック計画なのでありま〜す!
最後には自分で飛ばして、その性能を確かめられる!
だから模型飛行機制作は素晴らしい〜趣味なのです。
こういうことをツラツラと書きますと専門家に指摘をされそうですが、ここは趣味の範囲で「よしなに」ご解釈を。
今日は長いウンチクでした。